2011年11月1日火曜日

伍佰様事始(その5)

もう、「浪人情歌」が好きすぎて、地に足着かず身の置き所もない思いでいます。昼も夜も。寝ても覚めても。

とある一曲を、ここまで熱狂的に愛するというのは、おそらく我が生涯でも未曾有のことだと思います。・・・って、ついこの9月ぐらいまでFaudel を熱愛していたどの口がそういうことを言うか?!と、お天道様は仰せられるやもしれないが。

でも多分ですけどね、熱愛のレベルが全然違うという気がします。まあ所詮は人の恋情などというものはよくわかんないし、全然なんらのアテにもなんないよ。On dit n'importe quoi quand on est amoureux (Aznavour, Nous irons à Vérone) というのが事柄の性質というもんです。毎回そう思うのさ。最新の戀こそが、生涯最大最強そして最後のだって。

この先のことは、そういうわけでわかりませんけど、今現在は、ここまで愛したことは今まで一度もありませんでしたと言い切っていいと思われるレベルです。老いらく(ほぼ)の初戀状態だな。

一所懸命冷静に考えてみようとしますと、「浪人情歌」および伍佰様に身も世もあらぬ戀を覚えるというこの状態は、どうも一足飛びにやってきたというわけでもない。入口はすでに申しましたが「痞子英雄」だもん。へーはーほーと熱狂しつつ視聴していますと、異様な事態に気がついた。

「どこ行くの?」「だから・・・」「だからなんだってんだよ?」「はいわかりました」「俺、先に帰るわ」等の、片言たちがキャッチできるではないですか!長きに渡る放置期間を除いたら、完全独学期間ほんの数ヶ月の、相原茂「基礎から学べる中国語」の第30課の手前あたりでずうっと停滞しているこのわたくしに、ですよ?

おふらんす語の時はどうだったか全然覚えていない。まあ時代も違いますからね。各種メディアがこんなに手軽に大量に手に入るわけではなかったので、主にピアフとダミアにアズナブールの「素読」をしていましたから。もちろん音も入れるんだけど、とにかく大量の文字情報を取り込んで綴り字を音声化→身体化するというのをやっていた。その効き目のようなものを体感した(あるいは気がついた)のは、ずいぶんあとになってからという印象がある。正確に比較する方法があったらおもしろかろうと思うけど、残念ですね。

いやもう、大変な非常異常事態と言わざるを得ない。だけど、あれっ?台湾の中国語というのは台湾華語とかいって、大陸のぷうとんほあとは全然違うもの、だと思い込んでましたけど?もしかしてあんまり違わなかったりするの?ということは、これぞ探し求めていた学習動機喚起の、とっかかりの決定版というやつなの?

検索。DVD Box それもちゃんと日本版が売ってますね。言語のところを見ると、おおどういうことだ、北京語って書いてあるではないですか。これ、台湾作品だよね、中共製じゃないよね?一体どういうことかよくわかんない・・・。

検索。台湾の言語事情については、我が不明のほどを深く深く恥じ入り反省し、のちほど詳しく勉強させていただくことにしましょう。だって今ほら、身も世もあらぬ戀に身を焦がしてる最中なので、なーにも手につかないのですものおほほ。

と、いうことはですよ?「痞子」をどどーんと購入したらいいんじゃないの。ついでにサントラCD もつけてねえ。しかし、高すぎるーーー!はっきり言って支払い不能です。そして分量が膨大すぎ、かつ登場人物の誰ひとりに対して真の愛着を持ってないというのは、学習教材としてどうなのよ?とも懸念される。いやこの際だから、映画一本だけ、しかもこの作品における周さんは相当程度カワエエので、あるいは多少感情移入しやすそうである、少なくとも主題歌は非常に気に入ったので「一萬年」を、サントラCD とセットで購入するというほうが現実的か?

・・・え?映画の方、日本版がまだ出てない?

ちょっとお、もう。と、いろんなものをアマゾンのカートに入れたり出してみたり(預金残高眺めたり)と、ぐちゃぐちゃしている合間に周さんの「一萬年」をYoutube で視聴しつつ、「無賴正義」もチョと歌ったり、かつ手っ取り早く小銭を稼ぐ方策がどっかに転がってはいませんでしょうかあ?と星空に叫んだりしてる、そんな時だったの。「浪人情歌」に運命のクリックをしたのは。そんときはまだ、

あ、とてつもないものに出会った!

という衝撃というだけのことでした。これはまあ、私が通常「打たれる」と呼んでいるところの、ものすごく好きな曲に出会った時の状態を超えてもいなかったと思う。「愛你伍佰年」を急ぎ注文に踏み切ったというのは、そう、すぐに踏み切らない「打たれ」というのもあるわけだから、衝撃がそれだけ強かったのかどうかもよくわからない。中国語学習やら、「痞子」に始まる一連の事態の仕上げにやってきたからなのか、はたまた3枚組とは思えない、アホのようなお買得価格だったからなのか。


つづく

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